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一般社団法人ネイチャーポジティブ
日本を生物多様性が増していく社会へ〜共に、楽しく
私たちは、2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させる国際目標、“ネイチャーポジティブ”という考え方に共鳴し、それを実践するため、地方公共団体や企業、NPO法人、大学、研究所、地域住民など多様な主体と協業し、荒廃した里山の再生、環境教育のための昆虫展や自然体験会などを通じて、日本の生物多様性の回復に貢献していきます
私たちについて
生物多様性の保全にとって重要な役割を果たす、里山の荒廃が進んでいます。都市化、少子高齢化、過疎化の進行などにより担い手が不足し、人間が持続的に利用することで環境を保全してきた二次的自然環境である里山の機能が失われつつあります。
私たちは、地方自治体や企業、各種団体、地域の方々などの多様な主体と協力し、全国各地に存在する、担い手のいない耕作放棄地などの荒れた農地や里地里山を再生することによって、自然を再生し、増やしていく、ネイチャーポジティブを全国的に実践していくお手伝いをしていきます。
また、広く一般の皆様、特にお子様や若者層に対して、環境教育に資する自然観察会や昆虫展の企画、自然と共生してきた地域の特色ある伝統文化を体験する機会等を提供し、自然への理解を深めることにより、自然環境保全の次世代の担い手を育成していきます。
海外からの旅行者にも、日本の特色ある自然や文化を体験する機会を提供し、理解を深めてもらうことにより、日本人も身近な自然を再評価するきっかけを作ります。
私たちは設立したばかりでとても小さな集まりですが、昆虫の生態に詳しい昆虫クリエイターや、メディアを通じて長期的に自然環境保全を発信してきた者など特色ある専門家がおり、社外にも多様なネットワークを持っています。こうしたつながりを生かして、みなさまと一緒に、楽しみながら、生物多様性の喪失という社会課題を解決するためにささやかながら貢献してまいりたいと考えています。
代表理事 似鳥利行
事業概要
【法人の目的】 当法人は生物多様性の保全、増進を目的とする非営利型の一般社団法人です。私たちは、荒廃した里山の再生等を通じて、生態系の保全や地域コミュニティの活性化を促し、持続可能な未来の実現に貢献します。具体的な活動としては、地方自治体等に対する里山再生に関する助言、専門知識の提供、環境調査、昆虫展の監修、自然観察会のコンサルティングなどを行います。
・地方自治体等による環境調査への協力
・自然再生プランの作成
・自然観察園の管理、運営
・自治体が運営する自然観察園に関する協力、助言、指導
・公園等での自然観察会への協力、助言、指導
・自然観察会での写真撮影の指導
・自然保護を啓発するための講演活動
・博物館等での昆虫展への協力、コンサルティング
・自然保護を啓発する著作物等の制作
令和5年度 財務資料
役員
代表理事 似鳥利行 放送局勤務 博士(経済学)
理事 養老孟司 解剖学者 医学博士
業務執行理事 平井文彦 映像作家(法人実務/イベント企画・運営/コンテンツ制作)
監事 三沢浩 税理士・社会保険労務士・不動産鑑定士
顧問 隈研吾 建築家 隈研吾都市設計事務所 東京大学特別教授・名誉教授
当社団法人の活動の意義について
養老孟司
この活動は今の日本に必要である、と私は考える。
南海トラフ地震は2038年までに起きる可能性が非常に高いといわれる。発生すれば直接的な津波被災のエリアだけでなく、広範囲に被害が及ぶ。特に平野部での農業インフラの被害、流通網の崩壊が懸念される。都市部に食料がなくなるのだ。震災後の復興のためには、小さい地域単位で、食料が供給できるシステムが必要である。しかるに現在は過疎地域での耕作放棄が進み、農地が活かされていない。
一般社団法人ネイチャーポジティブの活動は、全国の荒廃農地を再生し、ビオトープ化することで生物多様性の増進を目指すものである。再生の過程で、水田だった場所の土を起こし、水を張り、畦畔を維持する。例えすぐさま営農を行わずとも、農地として活用することが容易になる。
生物多様性の保全と農地の機能の維持は相利関係にあるのだ。
この活動が速やかに全国に広がり、破局からの復興の備えとなることを強く希望する。
生物多様性と都市デザイン
隈研吾
かつての日本では、生物の循環の輪の中に建築も、そして都市も存在していました。
里山の木を使って建築を作り、里山の茅を使って屋根を葺いていました。
その循環を、循環によって確保されている生物の多様性を失わせないということを基準として、建築や都市に使う材料が選ばれ、デザインされていたのです。
この日本の伝統はコンクリートによって失われ、破壊されてしまいました。
日本を救い、日本の自然を救うには、その視点にたって、建築や都市まで含んだフレームで考え、行動することが必要です。
生き物のつながりを人のつながりで取り戻す
平井文彦
地球上のすべての生命は互いに関わり合い支え合っています。そして私たち人間の社会も、人間だけで成り立っているのではなく無数の生物に支えられているのです。生態系の健康は、人間社会の存続と繁栄に欠かせない要素であり、その保全は未来のための重要な投資です。
当法人は、地域社会との協力を通じて、生物多様性の保全に努めています。生物多様性を守ることは、次世代に豊かな自然環境を引き継ぐための責任です。私たちと一緒に、地球の未来を守る一歩を踏み出しませんか。
プライバシーポリシー(個人情報の取扱いについて)
一般社団法人ネイチャーポジティブ
一般社団法人ネイチャーポジティブ(以下、当法人)は、適正な個人情報保護を実現するために、個人情報の取扱いに関する方針を定め、情報の適正な管理・利用に努めるとともに、この方針を継続的に維持・改善してまいります。
1.関係法令等の遵守
当法人は、個人情報の保護に関する法律、その他の関係法令等を遵守します。
2.個人情報の利用目的
当法人は、個人情報の取得の際に示した利用目的及び以下の使用目的の範囲内でそれを使用させていただきます。
使用目的
3.個人情報の取得について
個人情報は、当法人が定めた利用目的の範囲内で、適正かつ公正な方法で取得します。
4.第三者への個人データの提供
ご提供(登録)いただいた個人情報を第三者に開示しません。 ただし、次のいずれかに該当する場合はその限りではありません。
5.個人データの管理
個人データを正確かつ最新のものにするために、必要かつ適切な措置を講じます。また、個人データへの不正なアクセスや漏洩・改ざん・紛失・棄損を防ぐために十分なセキュリティ対策を講じるとともに、万一事故が発生した場合には、速やかに適切な処置を行い、被害の拡大と再発の防止に努めます。 また、当会事務局内に個人情報保護管理者を置くとともに、職員への周知・教育に努めます。
6.開示・訂正・利用停止請求への対応
保有個人データの開示・訂正・利用停止等の依頼があった場合には、照会者がご本人であることを確認した上で、速やかに対応します。なお、ご家族等代理人からの申し出など一般的に合理的と判断されるやむをえない事情がある場合を除き、ご本人以外からのご依頼には原則として対応しません。
2024年6月17日 初掲